ブログ

樹木医技術普及講座潜入レポート part2

前回から引き続き樹木医講座レポートです!

 

【 1月30日(2日目)

 

(1)TREE DOCTOR G カンファレンス

永石 憲道先生(JR東日本コンサルタンツ(株)・樹木医)

 

NHKの総合診療医ドクター Gという番組をご存じですか?

(ちなみに我が家はテレビが無いのですがかろうじて知っていました。)

 

講座二日目はその樹木医バージョンということで、代々木公園にお住まいの「サクラ 桜子さん」の診断をしました。

 

― 基本データ ―

患者名:サクラ 桜子

年齢:推定60歳

症状:浮腫、手術痕のただれ

原因:不明

 

木の保護者(公園管理者?)が体調の悪い桜子さんを心配してドクターに診察を依頼してきた、という想定のもとカンファレンスを進めていきます。

体調が悪いというライトな言い方をしましたがこれが人間だったら満身創痍です。

なんせ手術痕がただれてますからね。

 

前半はスライドを見ながら状況解説と症状と原因の提起。

後半はグループに別れてカルテの作成でした。

 

写真を見て症状や原因を推測していくのですが、樹木医の観察力はすごい!

少ない情報の中から次々と病状、周辺環境、樹木の来歴等を読み取っていきます。

 

例えば、

「木の大きさに対して近くの歩道が新しそうだから、工事で根が傷められたかもしれない」

とか瞬時にわかりますか??

 

言われてみれば当たり前のようですが、ボーっと生きてると気付かないですよね(NHKつながりで)。

 

余談ですが先生が解説でしきりと、サクラ→ 桜子さん、管理者→ 保護者の方と言い直していて、そこはこだわりなのかな…と気になってしまいました。

 

 

精密機器を使った樹木診断調査の解説・実技

大島 渡先生(株式会社エコル・樹木医)

永石 憲道先生(JR東日本コンサルタンツ(株)・樹木医)

関 敏之先生(有限会社グリーン巴・樹木医)

 

二日目最後は樹木の腐朽度診断に使う機械の説明でした。

機器の種類としてはレジストグラフピカスドクターウッズ等があります。

いずれも樹木を伐ることなく、外側から中の腐朽度を診断するものです。

 

まずは機械の仕組みやメリット、デメリットを教えてもらいながら先生方が解説と実演。

正直、人数も多かったので機械に触る時間は少ししかありませんでした。

でも実際にレジストグラフのドリルで丸太に穴を開けたりすると樹木医っぽいことをしている気分が味わえるので楽しいです。

 

診断に使う精密機器はシンプルな仕組みですがなかなか面白いのでいつか別の機会に記事にしたいと思っています。(ネタの出し惜しみという指摘はしないでください。)

 

次回は3日目のレポートです!

つづく

 

前回の記事 樹木医技術普及講座潜入レポート part1